「こみっく☆トレジャー」でおなじみ青ブーブー通信社と、「砲雷撃戦!よーい!」や「もう何も怖くない」等の各種オンリーイベントでおなじみSDFとが、手を組んだ。
この日、インテックス大阪にて開催されしオンリーイベントは、青ブーブー通信社・SDFの共催形式。
両主催が、多数のオンリーイベントを持ち寄り、インテックス大阪にて合同開催という形式を取り、オンリーイベントの数は10以上。
インテックス大阪1館を埋める規模のサークルを集め、大変に盛り上がったイベントとなった。

青ブーブー通信社とSDFとのご縁は、昨年夏にさかのぼる。
昨年6月、青ブーブー通信社はインテックス大阪にて艦これオンリー「我、夜戦に突入す!」を開催。300サークルを集めた。
その一方、同じ日にSDFは、広島県の江田島市にて、聖地開催型オンリーとなる「砲雷撃戦!よーい!」を開催。日程がバッティングした。

しかしこの日程バッティングを逆手に取り、両主催団体が提携の道を歩んだ。
(なんか両主催団体の担当者が、とある飲み会で意気投合したとかいう話も聞くが…w)
インテックス大阪の「我、夜戦に突入す!」と、江田島の「砲雷撃戦!」、両イベントのラリー企画である。両イベントハシゴしたら豪華記念品進呈!というものだが、両地点、所要時間は少なく見積もっても3時間はある…
相当難易度の高い、鬼畜企画であったが、それでも数名このミッションをクリアした猛者がいたとかw

更に驚いたのが、今年に入り、SDF「砲雷撃戦」と青ブーブー通信社の「我、夜戦に突入す!」とが、「ジョイントオペレーション」と称しインテックス大阪にて合同開催を行うとの報。
「砲雷撃戦」の実績は今さら説明の必要も無いが、「我夜戦」の方も、東京・大阪両方で300サークル以上を集め、「砲雷撃戦」に次ぐ実績を修めている。
艦これオンリー界の一番手と二番手が合体する、という事で、ある意味衝撃的なニュースだった。

そもそもSDFと青ブーブー通信社。
個人主催と企業主催という違いはあるが、どちらも案外「似た者同士」だったりする。
SDFは、「構造なき聖域改革」とか抜かして、アホなコンセプトの即売会の開催等「奇行」が頻繁に見られる。
青ブーブー通信社も、「こみっく☆トレジャー」で見られるように、何か面白そうな企画を思い浮かんだら次から次へとぶち込む。遊び心満載と言えば聞こえはいいが、ぶっちゃけ相当はっちゃけているw

そういうはっちゃけた連中同士が提携するという、ある意味悪魔的な組み合わせ
この二者が、合同でイベントを開催、というのも中々面白そうだ。
という事で私は、大阪に急行した。
今回は、メインとなるのが艦これオンリー「我、夜戦に突入す!3【獄炎】×砲雷撃戦よーい! ジョイントオペレーション」だろう。
青ブーブー通信社・SDFそれぞれサークル集めに勤しんだ結果、680sp規模。
前回6月「我夜戦」の実に2倍の規模、艦これオンリーとしては西日本最大規模のお祭りとなった。実力ある両イベンターの力が合わさった結果で、この数字となっている。

但し今回は、それ以外にも数多くのオンリーが併催されている。

青ブーブー通信社の方は、以下のオンリーを併催した。

東方Project・スカーレット姉妹オンリー「深紅に照らす夜」92sp
プリキュアオンリー「キュアリースターズ」58sp
ショタ・女装少年・男の娘オンリー「ちむちむわーるど」68sp
抱き枕オンリー「嫁袋祭」16sp
創作オンリー「ORIGIN」82sp
御城プロジェクトオンリー「城ぺろ」3sp
ガンダムビルドファイターズオンリー「BUILD GIRLS」3sp

これら7つのオンリーイベントを総称し「トレ魂」としている。

SDF側も、TYPE−MOONオンリー「蒼月祭」(14sp)と魔法少女まどか☆マギカオンリー「もう何も怖くない」(128sp)をひっさげて併催させた。


結果、艦これを中心としつつも、他のオンリーも多数併催させる事で、1000sp規模の一大イベントに膨れ上がる展開。
一般入場者もそれに比して多数押し寄せ、開始前段階では2000人近くが待機する繁盛ぶり。

ちなみに、このイベントは入場無料で、カタログは自由購入制。
「砲雷撃戦×我夜戦」で1冊、青ブー側イベントをひっくるめた「トレ魂」で1冊、SDF側の「もう怖」で1冊。計3冊を用意し、そして販売している。
(正確には「蒼月祭」でも1冊用意しているが、サークル数が少ない事もありカタログ無料としている)


配置としては、全体の半数を占める艦これと、それに次ぐ参加者数を見込む東方・まどか☆マギカ両オンリーを、他のジャンルで緩衝材的に挟む事で対応。
ただ、どうしても一般参加者の人出も、艦これ側ばかりが混雑。他ジャンルは弱くなり、ジャンル間での格差が出てしまったように思える。

人出の格差はまだ仕方ないにせよ、出す企画にも格差が付いてしまった。
艦これ側の企画は結構力が入ってはいたものの、それ以外のオンリーの企画はそれ程でも無く、どうしても格差が出てしまう。
艦これ以外ジャンルへのケアが弱いので、そこをどうするか?というのも、今後同様のオンリー集合イベントを行うに当たっての、課題になると思う。


運営に関しては、青ブーブー通信社が普段営む、「こみっく☆トレジャー」のやり方をベースに踏襲しつつ、そこにSDFのスタッフ陣も加入して協力、という方法だ。

カタログ編集も、「砲雷撃戦×我夜戦」は青ブー側が編集している。
「砲雷撃戦」が、他所のイベントとコラボする際は、このような形で相手先に合わせている傾向が強いが、今回も同様である。

シールラリー企画も、青ブーが普段「こみっく☆トレジャー」で実施している企画だが、これは計72種類コンプリートせよ、という鬼畜仕様
シール72種類分の艦娘イラストを集めるのも手間だったとは思うが、それを参加者に集めさせるというのも中々の苦行である(苦笑)
いや、最近シールラリー企画で、サークル側に不正が横行。その対策という側面もあるらしいが、それにしてもこれはやりすぎだわw
ちなみに、シールの艦娘イラストは、全て【等身大POP】にして会場内にも飾り、会場内を彩っていた。

会場内でのDJによるアナウンス・トークや、文具・菓子等の物販といった企画的な部分から、サークル案内等の装丁に至るまで、基本的に青ブーブー通信社・こみっく☆トレジャーの普段のやり方を踏襲していたと思う。
…とは言え、会場外のスタッフが、「こみっく☆トレジャー会場はこちらでーす」と案内していたのは流石に「ちょwおまwww」とは思ったが(苦笑)

SDFは、地方開催の「砲雷撃戦」前夜祭等で定番企画と化している、「大型艦建造祭」を実施。
提督達がモニター上で衆人環視の中、大型艦建造に挑む公開リプレイ企画だが、これの司会を青ブーいつものDJさんがやって下さるあたりが、コラボならではの展開。
また、普段の「砲雷撃戦」で実施している、参加者が自身の模型を展示できる企画も、このジョイントオぺレーションで取り入れられた。

全般的に、SDFは、自身の色を抑え、一歩引きつつ青ブー側を「立てている」。そんな印象を抱いた。
(もっとも、青ブーもSDFに負けず劣らず「これはひどいw」なはっちゃけぶりだがw)
「郷に入っては郷に従え」という事なのだろうが、提携相手に合わせながら、上手く提携をこなしている。そんな印象も受けた。
結果として、青ブーブー通信社・SDFそれぞれの個性が共存し、互いの長所が補完し合った楽しいイベントに仕上がったと思う。