8月30日は、小樽市開催「東方神居祭」への誘惑を振り切って、長野県は松本市の同人誌即売会「あむこみっ!」にサークル参加させていただた。

「あむこみっ!」は、3年前から新たに立ち上がったオールジャンルの同人誌即売会。
稲刈りの始まる少し前のシーズンに…という事で、毎年8月末に開催している。

主催氏が大変アクティブなお方で、ここ最近は、長野県内の同人誌即売会「皆勤賞」を果た,
し長野県内全イベント制覇するほどの行動力を有している。
勿論、単に足を運ぶだけではなく、サークルとしての活動も積極的。加えて、行く先々で出会うサークルさんとの人間関係構築にも積極的な印象だ。
(この辺り、実は、同じ松本市の同人誌即売会「COMIC FACTORY」の前主催氏の良い点を受け継がれているとも思う)
流石に、サークルとしての活動もあるから、即売会に割ける労力はそんな多くない。何とかして年1回開催を図るのが精いっぱいなのかもしれない。
だが、そういう県内での活動の積み重ねもあって、即売会の参加者数は上向き気味。
今回、初めて募集50spを満了させた、との事である。

会場は、松本駅から徒歩5分の所にある、「松本駅前会館」。松本市の歯科医師会が事務所を構えており、4階のホールを借りている。
最近、松本市内で規模小さめの同人誌即売会にて、多用されつつある会場だ。
あいにくの雨天という事もあり、一般参加者はそんな多くなかったものの、会場もそんな広くないので、閑散とした雰囲気は感じずに済む。
サークル配置のブロック島番号が、「A」「B」「C」でも「あ」「い」「う」でもなく、「滝廉太郎」「Beethoven」「Mozart」等音楽家ばかりだったので少しのけぞるw

ジャンル分布としては、創作が全50spの内16spと、全体の3分の1を占める一大勢力。
また、アクセサリーやドール等を頒布するジャンルも、これも全体の3分の1を占める。
残り3分の1が、二次創作など他のジャンル。
明らかに、創作とアクセ・グッズ系とがが、突出している点が特徴的だ。

参加者層としては、老若男女問わずだが、年長者・男性陣は、長野県内他イベントでお見かけする方が多いような気がする。
後はやはり、地場即売会の一般的傾向と同様に、若手女性陣の参加が際立つ。

「あむこみっ!」の特長としては、参加者を楽しませる企画が多いという事。
「楽しませる」と言っても、運営主導で参加者に楽しませる芸をお見せするとかそういう方向性ではなく、「参加者に交流を図ってもらうよう仕向ける」事で楽しんでもらいたい。そういう意図を感じた。
名物企画「みっしょん★BINGO」がその最たるもので、取り組みがユニークだと感じた。

「頭おかしいスタッフが大量の景品を集めました」
「景品残ったらスタッフが持ち帰らなくちゃいけないので、是非参加してください」


等と意味不明の妄言アナウンスを吐きながらもw、参加者にビンゴの参加を勧めてくれる。

この「ビンゴ」は、数字が来たら穴をあけるのではなく、何か「ミッション」を行うと穴を空ける。そういう方式だ。

そのミッションがユニークで…

あむこみっ!ビンゴ


「サークルさんで買い物」
「チラシ置き場でチラシを取る」
「スタッフとハイタッチする」
「素敵なサークルさんと出会う」
「出店企業さんで買い物する」


こんな感じで、何かしら「人と触れ合う」「人と交流する」ミッションを奨励している。
人と交流する事を通じ、よりイベントを楽しんで貰おうとする意図が感じられる。
そしてビンゴが2列以上揃った所で、記念品交換の権利が得られる。

他にも「萌え語りボード」と称す落書きコーナーがあったり、「信濃の中心で愛を叫ぶ」と称した個人をアピールできる企画等もそうだが、参加者が気軽に手出しできる企画を用意していると思う。
企画に参加して貰う事を通じて、参加者に楽しくやって貰おい、より満足して貰おう。そういう意図を感じた即売会であった。

年1回しか開催できないという点が残念だが、オールジャンル同人誌即売会が地域問わず低落傾向の中、「あむこみっ!」は右肩上がりにサークル数を増加させている。
恐らく、長野県内においては、今一番勢いのある即売会なのかも。
今後の「あむこみっ!」の頑張りにも期待を寄せたい所である。