当サークルが5月に刊行した「コンテンツツーリズム取組事例集2」において、「けいおん!」の舞台とされる滋賀県豊郷町の事例を取り上げ、分析させていただいた。
元々この本はゴールデンウイークの刊行を予定してはいたものの、どうせ出すなら豊郷の同人誌即売会で頒布するのも面白いだろうと思い、当サークルとしては異例とはなるが、「けいおん!」オンリー「桜高新入生歓迎会」へサークル参加する事とした。
「コンテンツツーリズム取組事例集2」でも触れたが、豊郷小学校は、諸々の紆余曲折の果てに、老朽化した旧校舎への対応として、校舎を新築。
と同時に、その建築様式から重文指定を受けた旧校舎群は、地域の人々が自由に利用できる「コミュニティ施設」として保存される事となった。
「けいおん!」の舞台として起用された(と思われる)豊郷小旧校舎群には、放映後から、大勢の「けいおん!」ファンが訪れるようになった。
町もファンの動きを尊重しつつ、ファンが気軽に訪れる「場」の形成に努めた。旧校舎群内の、酬徳記念館や音楽室は、ファンからの持ち込みグッズ等の展示で彩られる。落書きコーナーやメッセージボード等も用意し、探訪者が気軽に遊べるよう計らい、その結果大勢のファンがリピーター化した。
何度も繰り返し足を運ぶファンが増えれば、自然にファン同士の人間関係、コミュニティも生まれてくる。
そういう流れの中で、ファン組織として発生したのが、この「桜高新入生歓迎会」を立ち上げた「豊郷ティータイム」である。
(豊郷ティータイムの所属メンバーは、80人とも100人とも言われており、同人誌即売会の主催組織としては異例の頭数の多さである。これも、ファン組織としての成り立ちに由来するからだ。)
「豊郷ティータイム」は、年数回、定期的に「けいおん!」メインキャラのお誕生会を実施。加えて、年1回この時期に、同人誌即売会として、「けいおん!」オンリー「桜高新入生歓迎会」を開催している。
豊郷聖地開催の「けいおん!」オンリーとしては、2010年秋開催の「桜高文化祭」が先駆的存在。この時のスタッフも、多くが運営に加わり、当時のノウハウを継承。豊郷小学校旧校舎群という特異な場所ながらも、安定・継続開催を実現させている。
例を挙げると、一般参加者は上履きの持参が奨励される特殊なレギュレーション。これも「桜高文化祭」以来のしきたりである。
(参考・2010年10月31日付『10/30 滋賀県豊郷町「とよさと あきのごはん祭り」と「桜高文化祭」』)
元々この本はゴールデンウイークの刊行を予定してはいたものの、どうせ出すなら豊郷の同人誌即売会で頒布するのも面白いだろうと思い、当サークルとしては異例とはなるが、「けいおん!」オンリー「桜高新入生歓迎会」へサークル参加する事とした。
「コンテンツツーリズム取組事例集2」でも触れたが、豊郷小学校は、諸々の紆余曲折の果てに、老朽化した旧校舎への対応として、校舎を新築。
と同時に、その建築様式から重文指定を受けた旧校舎群は、地域の人々が自由に利用できる「コミュニティ施設」として保存される事となった。
「けいおん!」の舞台として起用された(と思われる)豊郷小旧校舎群には、放映後から、大勢の「けいおん!」ファンが訪れるようになった。
町もファンの動きを尊重しつつ、ファンが気軽に訪れる「場」の形成に努めた。旧校舎群内の、酬徳記念館や音楽室は、ファンからの持ち込みグッズ等の展示で彩られる。落書きコーナーやメッセージボード等も用意し、探訪者が気軽に遊べるよう計らい、その結果大勢のファンがリピーター化した。
何度も繰り返し足を運ぶファンが増えれば、自然にファン同士の人間関係、コミュニティも生まれてくる。
そういう流れの中で、ファン組織として発生したのが、この「桜高新入生歓迎会」を立ち上げた「豊郷ティータイム」である。
(豊郷ティータイムの所属メンバーは、80人とも100人とも言われており、同人誌即売会の主催組織としては異例の頭数の多さである。これも、ファン組織としての成り立ちに由来するからだ。)
「豊郷ティータイム」は、年数回、定期的に「けいおん!」メインキャラのお誕生会を実施。加えて、年1回この時期に、同人誌即売会として、「けいおん!」オンリー「桜高新入生歓迎会」を開催している。
豊郷聖地開催の「けいおん!」オンリーとしては、2010年秋開催の「桜高文化祭」が先駆的存在。この時のスタッフも、多くが運営に加わり、当時のノウハウを継承。豊郷小学校旧校舎群という特異な場所ながらも、安定・継続開催を実現させている。
例を挙げると、一般参加者は上履きの持参が奨励される特殊なレギュレーション。これも「桜高文化祭」以来のしきたりである。
(参考・2010年10月31日付『10/30 滋賀県豊郷町「とよさと あきのごはん祭り」と「桜高文化祭」』)
当日は晴天に恵まれ、多くの来場者に恵まれた。
流石に人気のピークから数年経過している。往時は100サークル・1500人と言われた来場者もだいぶ目減りしている。それでも、今なお70サークルが集い、700〜800人が足を運んだと見られる。
普段は艦これやらラブライブ!やらで活動していたとしても、この時だけは豊郷に足を運ぶ。そんなノリなのだろうか。聖地開催における豊郷「けいおん!」クラスタの底力を見た思いである。
開場前、駐車場には待機列が形成。メインキャラ5人の等身大パネルを先頭に列が5つ形成される。
各列50人ぐらいでそれが5列だから、250人は並んでいる計算になる。
旧校舎群の「教室」という会場キャパシティの問題から、この即売会においては、毎回入れ替え制を取っている。5列に分かれてもらい、どの列から入れるかの順番を決めるという案配だ。
他の即売会だと、ジャンケン等で順番を決めるケースが多いが、この即売会では列ごとに代表者を決めてミニゲームを行なって決める。そしてそれを実況中継して、設営中のサークル向けに放送するという趣向も…学校という施設の設備を、フル活用されている様子が窺えるw
駐車場周辺の広場には、観光協会等の協力の下、屋台も出店された。
いなり寿司や唐揚げ、うどんにウナギ飯、地産スイーツまで多様に出店。旧校舎群周辺に目ぼしい食料調達スポットの無いという欠点を補いつつ、参加者の胃袋と舌を満たす。
昨今においては艦これオンリー「砲雷撃戦!よーい!」でもおなじみの取組だが、元をたどると2010年の豊郷「けいおん!」オンリーがルーツであろう。
この他、地元の文房具屋も出店するが…何故か同人誌の取り扱いも始めているようで、大量の委託同人誌が軒に並ぶ展開w

また、これは観光協会からの意向だろうが、豊郷ゆるキャラの「よいとちゃん」も参戦。待機列から屋台村のあたりを徘徊し、愛嬌を振りまいた。

12時に入り、いよいよ即売会スタート。
普段は有名大手サークルに買い手も集中。多くが吸着されて他のサークルは閑散、という状況らしいのだが、今回はその大手さんが不参加。その分、他のサークルを巡回するため、普段以上に人の往来が激しいという話も聞いた。
確かに、開場当初からせわしなく接客し続けていたような気もする…
入れ替え制なので13時にはいったん参加者が退出するが、次の班の入場に入るまでの15分程度のインターバルが、非常に貴重な休息時間だったような気もするw
第2班は13時15分からの入場。第1班同様、大量の参加者が流入。接客にてんやわんやの状況…
ただ、ここでお越しの方はいたい入り切れた模様。
一応14時35分から第3班の入場という事になっているが、これは再入場組中心か。
ただ、落穂拾い的に、見逃した作品が無いかどうか再チェックされる参加者の往来が多く、意外に気が抜けないw

終わってみれば、当サークルも持ち込み分はほぼ完売状態。コミケ以外の同人誌即売会においては最多頒布冊数を更新したぐらいだ。
「豊郷の町おこし事例研究」という、このイベントの参加者にピンポイントに訴求できた題材で攻められた事、加えて参加者皆様の購買意欲高く、人出も相当多かった事にも助けられたと思う。
多くの皆様に興味関心をお持ちいただけたことに、心からの感謝を申し上げたい。
こうして即売会は無事終了。このまま帰るという選択肢もあったが、合同打ち上げに参加しようと決めていたので、アフターイベントにも足を運ぶ。
即売会は教室での開催だが、アフターイベントは講堂を利用する。講堂に移動し、サークル用に割り当てられた二階席から、ジャンケン大会の様子を眺める。
…ところが、ジャンケン大会の様子が、明らかにおかしい。
参加者に次から次へと手渡される…キャラクターの等身大パネル…等身大パネル…
ちょっと待てお前ら、この等身大パネル…お前ら何体つくったよおいw
どう考えても20〜30体は手渡されている。
私は2階からアフターの様子を見下していたから分かるのだが…講堂の観客席至る所に、等身大パネルが立てかけられているその光景は、明らかにおかしい。
等身大パネルが、メーデーとかデモののぼり旗みたいにゆらゆら動くので、これどっかの政治団体か労働組合かの決起集会の類いですか?という感じ。いや、確かに、ファン達の「決起集会」ではあるのだがw
…てかここにいる20〜30人は、皆ご自宅にこれを持って帰るのですか?(汗)
あ、ちなみに、アフターイベントの参加者は、二階から数えた限りでは250人ぐらいだったと思う。(この時点でアフターの参加者としては異例の多さ、なのだが…)
そして、等身大パネルに群がり、ジャンケンに挑む連中、どう考えても100人は超えている…
スタッフまでもが、「なんでこんなにいるんすかw」とのコメントを出すぐらいだw
主催も主催なら、参加者も参加者だ。控えめに申し上げても、「このイベント頭おかしい」と言わざるを得ないw
等身大パネルも含め、景品全てが捌けたところで、全員起立を強制される。
そして皆で、桜が丘女子高等学校の校歌を斉唱する。しかも伴奏つきで、3番まで。
これは不起立不斉唱など、決して許されない雰囲気であるw
歌い終わったところで、「けいおん!」「大好き!」と皆で叫んで締める。これでアフター終了となるw
…なんなの、この同人誌即売会w
終了後、正門玄関前の広場では、世界を代表する奇祭「等身大パネルまつり」が急きょ開催されたw
皆の等身大パネルが、20〜30体並んで壮観。皆が撮影に興じる展開…

ちなみに、この祭事が終わった後の豊郷駅はこんな感じw
私は合同打ち上げに参加したので、この場には居合わせなかったが…
合同打ち上げは、近隣の理解度高い飲食店で、のれんが「けいおん!」キャラだったり、過去のイベントポスターが大量に掲示・保存されていたり、非常に訓練されたお店。
サークル・スタッフ・一般合同で100人以上が参加。 ここでも、けいおん!クラスタの熱気を感じさせる。
私も、列車の時間ギリギリまで居残り、豊郷の地酒も堪能しつつ楽しい時を過ごせた。
という訳で、初めて参加した、けいおん!オンリー「桜高新入生歓迎会」。
私が想像した以上に、熱気と狂気に包まれた、近年稀にみる凄まじい即売会であった。
ゴールデンウイークの開催ゆえ、他の有力即売会ともバッティングの危険もある。自分も、これまでは都合が付かず足を運べなかった身。今後も都合付けられるかどうかは未知数だが、来年も都合が付くようであれば、この「奇祭」に足を運びたいと思う。
そして、皆さんにも是非、一度は足を運んでいただける事をお勧めしたいものである。
流石に人気のピークから数年経過している。往時は100サークル・1500人と言われた来場者もだいぶ目減りしている。それでも、今なお70サークルが集い、700〜800人が足を運んだと見られる。
普段は艦これやらラブライブ!やらで活動していたとしても、この時だけは豊郷に足を運ぶ。そんなノリなのだろうか。聖地開催における豊郷「けいおん!」クラスタの底力を見た思いである。
開場前、駐車場には待機列が形成。メインキャラ5人の等身大パネルを先頭に列が5つ形成される。
各列50人ぐらいでそれが5列だから、250人は並んでいる計算になる。
旧校舎群の「教室」という会場キャパシティの問題から、この即売会においては、毎回入れ替え制を取っている。5列に分かれてもらい、どの列から入れるかの順番を決めるという案配だ。
他の即売会だと、ジャンケン等で順番を決めるケースが多いが、この即売会では列ごとに代表者を決めてミニゲームを行なって決める。そしてそれを実況中継して、設営中のサークル向けに放送するという趣向も…学校という施設の設備を、フル活用されている様子が窺えるw
駐車場周辺の広場には、観光協会等の協力の下、屋台も出店された。
いなり寿司や唐揚げ、うどんにウナギ飯、地産スイーツまで多様に出店。旧校舎群周辺に目ぼしい食料調達スポットの無いという欠点を補いつつ、参加者の胃袋と舌を満たす。
昨今においては艦これオンリー「砲雷撃戦!よーい!」でもおなじみの取組だが、元をたどると2010年の豊郷「けいおん!」オンリーがルーツであろう。
この他、地元の文房具屋も出店するが…何故か同人誌の取り扱いも始めているようで、大量の委託同人誌が軒に並ぶ展開w

また、これは観光協会からの意向だろうが、豊郷ゆるキャラの「よいとちゃん」も参戦。待機列から屋台村のあたりを徘徊し、愛嬌を振りまいた。

12時に入り、いよいよ即売会スタート。
普段は有名大手サークルに買い手も集中。多くが吸着されて他のサークルは閑散、という状況らしいのだが、今回はその大手さんが不参加。その分、他のサークルを巡回するため、普段以上に人の往来が激しいという話も聞いた。
確かに、開場当初からせわしなく接客し続けていたような気もする…
入れ替え制なので13時にはいったん参加者が退出するが、次の班の入場に入るまでの15分程度のインターバルが、非常に貴重な休息時間だったような気もするw
第2班は13時15分からの入場。第1班同様、大量の参加者が流入。接客にてんやわんやの状況…
ただ、ここでお越しの方はいたい入り切れた模様。
一応14時35分から第3班の入場という事になっているが、これは再入場組中心か。
ただ、落穂拾い的に、見逃した作品が無いかどうか再チェックされる参加者の往来が多く、意外に気が抜けないw

終わってみれば、当サークルも持ち込み分はほぼ完売状態。コミケ以外の同人誌即売会においては最多頒布冊数を更新したぐらいだ。
「豊郷の町おこし事例研究」という、このイベントの参加者にピンポイントに訴求できた題材で攻められた事、加えて参加者皆様の購買意欲高く、人出も相当多かった事にも助けられたと思う。
多くの皆様に興味関心をお持ちいただけたことに、心からの感謝を申し上げたい。
こうして即売会は無事終了。このまま帰るという選択肢もあったが、合同打ち上げに参加しようと決めていたので、アフターイベントにも足を運ぶ。
即売会は教室での開催だが、アフターイベントは講堂を利用する。講堂に移動し、サークル用に割り当てられた二階席から、ジャンケン大会の様子を眺める。
…ところが、ジャンケン大会の様子が、明らかにおかしい。
参加者に次から次へと手渡される…キャラクターの等身大パネル…等身大パネル…
ちょっと待てお前ら、この等身大パネル…お前ら何体つくったよおいw
どう考えても20〜30体は手渡されている。
私は2階からアフターの様子を見下していたから分かるのだが…講堂の観客席至る所に、等身大パネルが立てかけられているその光景は、明らかにおかしい。
等身大パネルが、メーデーとかデモののぼり旗みたいにゆらゆら動くので、これどっかの政治団体か労働組合かの決起集会の類いですか?という感じ。いや、確かに、ファン達の「決起集会」ではあるのだがw
…てかここにいる20〜30人は、皆ご自宅にこれを持って帰るのですか?(汗)
あ、ちなみに、アフターイベントの参加者は、二階から数えた限りでは250人ぐらいだったと思う。(この時点でアフターの参加者としては異例の多さ、なのだが…)
そして、等身大パネルに群がり、ジャンケンに挑む連中、どう考えても100人は超えている…
スタッフまでもが、「なんでこんなにいるんすかw」とのコメントを出すぐらいだw
主催も主催なら、参加者も参加者だ。控えめに申し上げても、「このイベント頭おかしい」と言わざるを得ないw
等身大パネルも含め、景品全てが捌けたところで、全員起立を強制される。
そして皆で、桜が丘女子高等学校の校歌を斉唱する。しかも伴奏つきで、3番まで。
これは不起立不斉唱など、決して許されない雰囲気であるw
歌い終わったところで、「けいおん!」「大好き!」と皆で叫んで締める。これでアフター終了となるw
…なんなの、この同人誌即売会w
終了後、正門玄関前の広場では、世界を代表する奇祭「等身大パネルまつり」が急きょ開催されたw
皆の等身大パネルが、20〜30体並んで壮観。皆が撮影に興じる展開…

ちなみに、この祭事が終わった後の豊郷駅はこんな感じw
綾瀬なずな@次はよつばの。読書会@n_ayase
駅ついたー https://t.co/7wqWMpxtrQ
2016/05/04 18:27:50
私は合同打ち上げに参加したので、この場には居合わせなかったが…
合同打ち上げは、近隣の理解度高い飲食店で、のれんが「けいおん!」キャラだったり、過去のイベントポスターが大量に掲示・保存されていたり、非常に訓練されたお店。
サークル・スタッフ・一般合同で100人以上が参加。 ここでも、けいおん!クラスタの熱気を感じさせる。
私も、列車の時間ギリギリまで居残り、豊郷の地酒も堪能しつつ楽しい時を過ごせた。
という訳で、初めて参加した、けいおん!オンリー「桜高新入生歓迎会」。
私が想像した以上に、熱気と狂気に包まれた、近年稀にみる凄まじい即売会であった。
ゴールデンウイークの開催ゆえ、他の有力即売会ともバッティングの危険もある。自分も、これまでは都合が付かず足を運べなかった身。今後も都合付けられるかどうかは未知数だが、来年も都合が付くようであれば、この「奇祭」に足を運びたいと思う。
そして、皆さんにも是非、一度は足を運んでいただける事をお勧めしたいものである。
因みに朝のシャッフル抽選会、今回の参加者数は340人位でした。一般参加者数全体のほぼ3分の2。…この比率は何故か毎回この通りです。
実はこれに間に合う臨時列車を近江鉄道さんに増発してもらってたんですが、殆どの方がちゃんと定期列車で登校なさってて…なんて話もあったり。ぎゃふん。