作品そのものは勿論のこと、同人的にも安定した人気を誇る「ラブライブ!」。
これまでの秋葉原を舞台としたスクールアイドルユニット「μ's」の物語はいったん幕を閉じたが、2015年から新企画「ラブライブ!サンシャイン!」がスタートした。

「サンシャイン!」は、舞台を沼津市内浦地区に設定。ここを地盤とするスクールアイドル「Aqours」の物語だ。
アニメの放映は2016年夏だが、企画は2015年から徐々に進行していたこともあり、徐々に作品ファンが増加。前作の勢いもあり、前作ファンも多く流入。アニメ放映以前の2016年初頭時点で、聖地巡礼に勤しむファンの姿が多く見られた。

前作「ラブライブ!」の時点で、既にオンリ―イベントも多数開催されており、特にぷにけっと準備会主催「僕らのラブライブ!」(僕ラブ)がジャンル内最大手のイベントとして勢いを持っていた。
常時、大田区産業プラザPiOの大ホールを埋め尽くす展開で、前作聖地・秋葉原での開催も実施。各キャラのお誕生日祭としての位置づけで、キャラオンリーも小まめに開催している。
(その分、同じぷにけ主催の東方オンリーは回数も落ち、今では年1回ペースにとどまってしまったのだが…汗)

ぷにけっと準備会は他にも東方オンリー・艦これオンリー・アイマスオンリーなど色々オンリーイベントを開催しているが、同準備会開催オンリーの中で一番勢いあるものが、ラブライブ!オンリー「僕らのラブライブ!」になるだろう。
という訳で、ラブライブ!オンリーの第一人者たるぷにけっと準備会が、聖地沼津でサンシャイン!オンリーをやるといった日にゃ、大勢の参加者に恵まれるのも当然のこと。
サークルは192サークル。スペース数は206。一般参加者は700〜800人と聞くが、ギリギリ入場制限がかからずに済んだレベルの混雑だった。
共に、これまで沼津にて開催された同人誌即売会の中でも類を見ない規模だろう。

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会場「キラメッセぬまづ」は、JR沼津駅北口から徒歩3分。降り口さえ間違えなければ、駅前の立地で非常に便の良い会場。
私も過去、東方オンリーに参加した時に足を運んだが、近年リニューアルされ新しくなった。使いやすく、かつきれいな会場だと思う。

私が足を運んだのは、開場少し後の12時20分過ぎ。
この段階で会場内は立錐の余地無き混雑。大手サークルに長蛇の列ができてこれに来場者の一部が吸着されたため、混雑度合いは多少緩和されたが、それでも身動きとるのに一苦労するレベルだった。
何とか頑張って買い物を試みるが、各サークルとも軒並み力作の新刊が揃い、久々に気合入れて買い物しまくったようなw

13時を過ぎると、聖地巡礼に出かける参加者も増えたようで、会場もそれなりに落ち着く。
ぷにけっと準備会恒例のDDRも行われ、またコスプレイヤーも目立ち始めた。
ある程度買い物を済ませ、場も落ち着いたあたりで私も会場を出て、聖地巡礼に繰り出した。

終わってみると、いつもの「ぷにけっ準備会主催イベント」といった感じで特に問題もなく無事に終わったようだが、参加者の多さにとにかく舌を巻いた。
地元民からは「こんな大勢来たイベント初めて」とのお声も聞いた。
ただでさえジャンル内最大手でアドバンテージを持つ「強い」イベントなのに、アニメ放映直後という絶好のタイミング、そして「聖地開催」となればその効果は絶大だ。
イベントを機に沼津に足を運んだ参加者も少なからずおり、彼らの多くが市内の聖地巡礼に繰り出すわけだから、その経済効果も、それなりのものがあっただろう。

次回以降はまた東京に戻ってのオンリー開催が続くようだが、私も、今後は「サンシャイン」オンリーにも、積極的にサークル参加したい。
都内のイベントも良いが、できれば、あれだけの活気を見せた沼津にも足を運びたい。
現在研究を進め冬コミで刊行予定の「コンテンツツーリズム取組事例集3」には、間違いなく「サンシャイン」を通じた町おこしにも積極的な、沼津市の取組を収録するだろう。
これをひっさげ、ラブライブ!オンリーにサークル参加したい。そのように感じた次第であった。