以前より参加しないかとお誘いを受けてはいたものの、他の即売会と日程が被るなどしてなかなか参加できなかったものの、都合をつけてサークル参加させていただいた。

元々岡山県は、オールジャンル同人誌即売会「ぶちすげぇコミックバトル」が定期・継続開催されてはいたものの、それ以外の即売会が全く育っていない土地柄だ。(即売会が育たない理由は色々考察できるが、本題から外れるので割愛)
かねてから当方も、岡山の即売会が事実上「ぶちすげぇ」のみになってしまう現状は憂慮しており、他の即売会の勃興を待ち望んでいた。
そんな中、倉敷で昨年より開催された同人誌即売会が、この「Comic Foutune」である。応援の意味も込め、サークル参加を決めた。

「Comic Foutune」という即売会は、過去に「ぶちすげぇ」主催元の岡山コミックイベント連合により主催されていたこともあったが、後に立ち消え。
この名称を引き継いではいるものの、「ぶちすげぇ」とは別の主催の下(といっても「ぶちすげぇ」スタッフの方が主催と聞くが)、新規に立ち上げた即売会として位置付けられるだろう。
倉敷市での開催となるが、倉敷といってもその範囲は広い。
美観地区のある山陽線・倉敷駅や、新幹線の新倉敷駅といったあたりも倉敷ならば、岡山駅から電車で四国方面に30分・瀬戸大橋の本州側玄関口たる児島地区に至るまで、全て「倉敷市」だ。
(ちなみに、私が昔足を運んだ聖闘士星矢オンリーは、倉敷市児島地区の名所・鷲羽山だった)
倉敷も結構広いので、私はどこの地区かを必ず表記するよう心掛けている。

今回は、倉敷市の中でも水島地区での開催。
水島は、三菱自動車の工場など工業地帯として都市が形成されており、倉敷からは私鉄で南に30分程度。
地区中心部の水島駅で下車し、そこから歩いて5分程度のところにある公共施設「倉敷市環境交流スクエア 水島愛あいサロン」での開催だ。

今回は、オールジャンル同人誌即売会「Comic Foutune」に加え、以下のプチオンリーを即売会内に組み入れての開催となる。

刀剣乱舞オンリー「備前de乱舞」
ラノベオンリー「Light Up NoveL」
艦これオンリー「全艦娘帰投しました」
東方オンリー「東方御幸縁」


最近はオールジャンルイベント側の訴求力を高める意図から、プチオンリーを組み込むことが多く、今回も同様の類いだ。
次回には評論プチオンリーも組み込む予定とか。

全体で40サークル・50sp規模。会場内はおおよそ満杯で、サークルも堅調に集まっている模様だ。
これはやはりプチオンリー効果か?となるとそう言える部分もあるし、そう言えない部分もある、といったところ。

内実を見ると、東方オンリーは10サークル(13sp)と即売会全体の2割を占める勢力。岡山県外からの遠征サークルも見られ、一定のサークル数押し上げ効果が認められると言えよう。
その一方、他のプチオンリーは、艦これが3サークル(5sp)。他の2つは1サークルしか確認できず。これらのオンリーがサークル数の底上げに繋がっていないと考えざるを得ない。プチとは言え「オンリー」としても成立していないよう飽きがする。
実際会場の雰囲気を見ると、東方作品も含まれる形でフリーゲームコーナーが設置され、かろうじて「東方オンリー」っぽさは演出できてはいるが、他3ジャンルの「らしさ」は確認できなかった。
サークルの集まり具合もあって、実質的には「オールジャンル+東方オンリー」といった様相になっていると思う。


会場を眺めていると、この即売会ならではの特徴が散見。

一つは、岡山市内開催の同人誌即売会「ぶちすげぇコミックバトル」のスタッフが、このイベントで多くスタッフを務めている点。
(但し、中枢部の皆さんは、この日夕方から近くで開催される野外コスプレイベント「COS☆ぶちin水島みなと祭り」の準備もあるので、流石にこちらのスタッフまで務めるのはしんどかったようだが)
これは主催が「ぶちすげぇ」スタッフだからこうなったと言えるのだろうが、経験ある方が多いので、運営的にも安定感が増していたように思える。

もう一つは、コスプレイヤーを殆どお見掛けしなかった点。
地場のオールジャンル同人誌即売会は、コスプレイヤーが多く集うのが通例だが、このイベントでは違う傾向のようだ。もっとも、コスプレイヤーは先述「COS☆ぶちin水島みなと祭り」もあるので、直接そっちに向かっているのかも。

最後にもう一つ。買い手の購入意欲が結構盛ん、という点。
参加者の数は決して多くはなかったものの、「大人買い」をする買い手さんがチラホラ。普段「ぶちすげぇ」のスタッフやってる時は忙しくて買い物行けない分、こっちでその鬱憤を晴らすかの如く買い物しまくる、という説も聞いたが、実際どうなのだろうかw
もっとも、「ぶちすげぇ」でも結構熱心に買い物して下さる方は多かったので、岡山県全体で買い手の熱心さが高い、と言えるのかもしれない。

当サークルも、地場開催のオールジャンル同人誌即売会の中では相当好調な手ごたえだった。お陰で、帰りのLCCに乗せる荷物が減って、荷物の重量制限にも引っかからずに助かりましたw

…とこんな感じで、運営面は問題はほぼ見られなかったし、サークルとしても反応が良く、結構満足できた即売会だったと思う。
次回は10月1日開催。当方は別のイベントにサークル参加するためこちらは回避させていただいたが、サークルとしても参加し甲斐のあるイベントなので、また別の機会にサークル参加したい。