全国各地、いや海外にまで触手を伸ばし、クソ即売会を量産し続ける同人誌即売会主催団体「SDF」が、また新たなクソ即売会を世に送り出した。
SDFの地方開催・聖地開催の同人誌即売会としては、艦これオンリー『砲雷撃戦!よーい!』が有名だろう。本年(2019年)2月に舞鶴で開催された『砲雷撃戦』は、これまでにない大盛況と聞いた(というかキャパオーバーっぽい?w)。
ただ地域によっては、『砲雷撃戦』単体開催ではなく、複数オンリーによる合同開催形式として、『サンライズクリエイション』(略称:サンクリ)名義で開催されることもある。
(過去には『SDF祭』等の名義で開催されたこともあったが、この名称が気に入ってるご様子で、最近のオンリー合同開催ものはだいたい『サンライズクリエイション』名義だ)
鹿児島県鹿屋市、那覇市、京都市。海外では台湾高雄市・香港。これらの地域で、『サンライズクリエイション』は開催された。
んで、今回は蓼科湖畔での開催とな。
…なんで寒さもまだまだ残る3月に、標高1000m超の山の中まで行かねばならんのよ俺たちはw
てか、どうしてわざわざ【蓼科高原】を開催地として選んだのさw
我々は、面倒くさがりながらも、長野県茅野市蓼科高原に急行した。
◆◆目次
1.茅野市とアニメ「聖地」町おこし
2.「茅野市アニメ聖地プロジェクト」から「じげんの橋プロジェクト」へ
3.交通不便な蓼科ならではの工夫
4.じげんの橋フェスタとの併催形式で、SDF地方開催即売会の「必勝パターン」に

諏訪湖周辺の所謂「諏訪地域」。諏訪地域の東部にあたる長野県茅野市は、アニメ聖地の隠れた「宝庫」でもある。
有名どころとしては、「咲-saki-」の舞台が挙げられよう。正確には、茅野市に隣接する同県原村だが、ここには主人公の家のモデルが存在。茅野は、原村への拠点として大勢のファンが足を運んでいる。市内・横谷温泉も、「咲-saki-」の舞台の一つだ。
また、市内・車山高原も、「ヤマノススメ」舞台として起用されている。最近では、「ゆるキャン△」で市内・霧ケ峰高原等が舞台になっている。
こういう土地柄ゆえ、茅野市では、観光協会内に「茅野市アニメ聖地プロジェクト」が結成。茅野駅構内の観光案内所には「聖地紹介コーナー」が開設され、聖地巡礼者向けのツアーも実施されるようになった。
同プロジェクトは、何を血迷ったか、2016年3月開催のSDF同人誌即売会『砲雷撃戦!よーい!』にも出店。『砲雷撃戦』の中でも悪名高いクソさを誇る、広島県江田島市砲台山での開催にわざわざ足を運ぶ奇特さを見せたw
そしてこれが、SDFと茅野市との接点となることも、指摘しておきたい。
さて、本邦政府は観光立国を目指し、地域における観光関連組織の「DMO化」を推進している。
「DMO」について興味のある方は、この辺りで定義付けが為されているのでご覧いただきたいところだが、要は「既存の観光関連組織じゃ物足りない。もっと観光で経済を回していくところまで推進させる組織にしてくれよ」ということだろう。「地方創生」の一環としての意味合いもありそうだ。
茅野市観光協会も、DMO化のため発展的解消。DMO組織「ちの観光まちづくり推進機構」へと組織を進化させた…まではいいのだが、残念なことに「茅野市アニメ聖地プロジェクト」の業務はDMO新組織に引き継がれず。アニメ聖地としての取組は、宙に浮いてしまった。
これに対し、地域民・地域事業者及びファン有志らが新たに立ち上げた任意団体が、「じげんの橋プロジェクト」だ。これが実質的に「茅野市アニメ聖地プロジェクト」の後継組織となる。
一見行政に見捨てられたかのようにも見えるが、見方を変えれば、「茅野市」の枷が外れたことも意味する。旧組織はあくまで「茅野市」の枠内で活動せねばならなかったが、新組織では「茅野市」にこだわる必要がなく、より自由に活動が可能となった。
というわけでこの新団体は、諏訪地域のみならず、大町市(木崎湖)・小諸市など県内他聖地とも連携を模索するなど、県内全域を活動範囲と考えているようだ。
そしてこの「じげんの橋プロジェクト」が、前身の「茅野市アニメ聖地プロジェクト」時代からだが、おらが町にSDFイベントを、と誘致し続けていたようで…その成果が、今回蓼科のリゾートで開催される同人誌即売会「サンライズクリエイションin茅野」として結実するのである。
もしかしたら、行政的な縛りが無く、行動の自由度も増した結果「サンライズクリエイション」の茅野市(蓼科)への誘致がしやすくなった、という側面もあるのかもしれない。
まあ、任意団体・予算ゼロでやってる分、持続可能性が心配になってこないわけではないが…(主催個人の持ち出しが多い同人誌即売会、SDFのように続けられるとことは稀で、立ち上がったイベントの9割が2〜3年で絶えてるのを見てるので…)
物販売上の一部を会費に充てる等、財源の確保を考えたいところ。
大きい事業を為したい場合には、長野県の事業「地域発 元気づくり支援金」の助成を受ける(これはアニメ聖地関連でも、小諸・大町市木崎湖で先例あり)ことも視野に入れたい。
とりあえずは、今回のSDFの蓼科開催、茅野市におけるアニメ町おこし団体が、団体名が変わるという紆余曲折を経てもなお、しつこく誘致し続けた努力の結果である、という点は押さえておきたい。
SDFは、交通不便な場所、いや公共交通機関が存在しない場所ですらも、構わず同人誌即売会を開催する無茶な団体だw
ただそういう時は、必ず送迎バスを仕立て対応している。広島県江田島市の砲台山山頂で開催された時も、最寄駅から3km以上離れた高知県宿毛市で開催された時も、そうだった。
今回の茅野・蓼科高原での開催は、バス路線こそ存在するものの本数も少ない。そこで会場「リゾートホテル蓼科」の助力を得て、茅野駅からの無料送迎バスを増発。新宿駅から会場直結のバスも、ホテルの関連会社(?)に有料で設定させるなど、工夫を凝らし足を確保に努めた。
SDFの地方開催ものは、前日に立食パーティー形式の「前夜祭」を開催することが多い。
前日から企画を設定することで、当地への滞在を促してより一層の経済効果を高めると共に、当地の郷土料理などを提供し、参加者の満足度を高める効果も見込める。
私も、茅野駅からリゾートホテル蓼科の送迎バスを利用して、前夜祭会場のホテルに足を運んだ。
ホテルより提供された料理は、ローストビーフなどのホテルメイドの定番美味料理に加え、タケノコや川魚の天ぷらなど郷土色の強い料理も提供された。どれもこれも、極めて美味い。
これがあるから私も、可能な限り前夜祭に足を運ぶよう努めているのだw

前夜祭冒頭では「じげんの橋プロジェクト」代表に加え、リゾートホテル蓼科の社長も挨拶。当地に足を運んでくれたことへの謝意を表明された。
前夜祭のプログラムとしては、いつもの『砲雷撃戦』前夜祭と、ほぼ一緒だろう。
『サンライズクリエイション』内での併催イベントに『砲雷撃戦』が入っていることから、『砲雷撃戦』前夜祭での恒例企画・大型艦建造リプレイ。次いで、少女フラクタルらによる艦これ・東方曲のライブ。
ただ、わざわざ蓼科に足を運ぼうとする連中は、遠征に長けたベテラン連中の酒飲みが多いw
…後半、自分も含めてだがお酒の飲み過ぎでヘロヘロになって、会場自体がだいぶ死んでた…というか泥酔寸前の参加者が続出していたような(汗)
『砲雷撃戦』をはじめとするSDFの地方開催即売会においては、即売会会場そばに地域事業者による屋台を出店させ、参加者の舌と胃を徹底的に攻めることで、参加者の満足度を高める。
舞鶴・むつ市大湊・江田島で開催される『砲雷撃戦』の事例然り、このSDFの手法は、当ブログでも、当サークル刊行『コンテンツツーリズム取組事例集』でも、さんざん語りつくしている。
今回は、即売会会場横で、「じげんの橋プロジェクト」主催の物販イベント『じげんの橋フェスタ』を併催。地元茅野市の事業者が出店することにより、SDFの「必勝パターン」に持ち込んだ。
一番人気は、蓼科観光協会出店の蓼科牛プレミアム牛串。1本2000円と超高額ながら、限定20本が瞬殺。
また、蓼科牛を用いたホテルメイドのカレー、そして信州ミニそばも人気だった。特にミニそばは、ネギ・山菜・揚げ玉のトッピングがセルフサービスで盛り放題!山菜を、そばの倍以上の量に山盛りにする愚者が、後を絶たなかったw

この他、市内に縄文時代の遺跡があることに因んだ「縄文の笹寿司」や、「鱒重弁当」なども登場した。
難点を上げるとすれば、二点挙げられるだろう。
一つは、「酒のつまみ」に相当する出店が少なかったこと。どこの業者さんも、穀物・炭水化物系ばかりだ。
先行事例の舞鶴『砲雷撃戦』では、実は、サザエ・アワビなど捕れたての魚介類が一番人気だ。今回の蓼科も、牛串が一番人気。酒のつまみにもなりそうな、魚肉類の珍味が好まれる傾向にある。
出店業者も、SDF他即売会の先行事例を通じ、参加者のニーズを研究するマーケティングに努めていただければ、と願う次第である。
もう一つは…これはどうしようもないことなのだが…この立地だ。
送迎バスを用意するなど、最大限配慮していただいたが、それでも場所が不便な以上、車での来訪者が極めて多い。
そして会場では、地酒が大量に販売されているw
うわーこりゃ車組(の酒飲み)には地獄の展開だろこれ!!!w
(どこぞの東方オンリー主催のように、車で来ても「心行くまで会場でお酒を飲むため」と即売会後の宿を確保した豪の者もいるけど…)
後者はもうどうしようもないが、前者はまだ改良の余地があると思う。
次回以降の開催も考えているようなので、その時には出店内容にも工夫を凝らしていただきたいと思う。
…とここまで書いたところで、即売会レポートでありながら即売会の話がゼロ、ということに気づいたw
まあ、SDFのこの手の即売会は、即売会本体をレポートしてもあんま面白くないべ?
(一応簡単に書くと、50サークル弱で半分が艦これ『砲雷撃戦』組、来場者は300〜400人ぐらいといったところ?)
どんな料理が出て、どんなお酒が出たか。あと、主催氏が酔っぱらう様子とか。そこを描くのが、SDF即売会レポートの、あるべき姿と言えるだろうw
SDFの地方開催・聖地開催の同人誌即売会としては、艦これオンリー『砲雷撃戦!よーい!』が有名だろう。本年(2019年)2月に舞鶴で開催された『砲雷撃戦』は、これまでにない大盛況と聞いた(というかキャパオーバーっぽい?w)。
ただ地域によっては、『砲雷撃戦』単体開催ではなく、複数オンリーによる合同開催形式として、『サンライズクリエイション』(略称:サンクリ)名義で開催されることもある。
(過去には『SDF祭』等の名義で開催されたこともあったが、この名称が気に入ってるご様子で、最近のオンリー合同開催ものはだいたい『サンライズクリエイション』名義だ)
鹿児島県鹿屋市、那覇市、京都市。海外では台湾高雄市・香港。これらの地域で、『サンライズクリエイション』は開催された。
んで、今回は蓼科湖畔での開催とな。
…なんで寒さもまだまだ残る3月に、標高1000m超の山の中まで行かねばならんのよ俺たちはw
てか、どうしてわざわざ【蓼科高原】を開催地として選んだのさw
我々は、面倒くさがりながらも、長野県茅野市蓼科高原に急行した。
◆◆目次
1.茅野市とアニメ「聖地」町おこし
2.「茅野市アニメ聖地プロジェクト」から「じげんの橋プロジェクト」へ
3.交通不便な蓼科ならではの工夫
4.じげんの橋フェスタとの併催形式で、SDF地方開催即売会の「必勝パターン」に

- 1.茅野市とアニメ「聖地」町おこし
諏訪湖周辺の所謂「諏訪地域」。諏訪地域の東部にあたる長野県茅野市は、アニメ聖地の隠れた「宝庫」でもある。
有名どころとしては、「咲-saki-」の舞台が挙げられよう。正確には、茅野市に隣接する同県原村だが、ここには主人公の家のモデルが存在。茅野は、原村への拠点として大勢のファンが足を運んでいる。市内・横谷温泉も、「咲-saki-」の舞台の一つだ。
また、市内・車山高原も、「ヤマノススメ」舞台として起用されている。最近では、「ゆるキャン△」で市内・霧ケ峰高原等が舞台になっている。
こういう土地柄ゆえ、茅野市では、観光協会内に「茅野市アニメ聖地プロジェクト」が結成。茅野駅構内の観光案内所には「聖地紹介コーナー」が開設され、聖地巡礼者向けのツアーも実施されるようになった。
同プロジェクトは、何を血迷ったか、2016年3月開催のSDF同人誌即売会『砲雷撃戦!よーい!』にも出店。『砲雷撃戦』の中でも悪名高いクソさを誇る、広島県江田島市砲台山での開催にわざわざ足を運ぶ奇特さを見せたw
そしてこれが、SDFと茅野市との接点となることも、指摘しておきたい。
- 2.「茅野市アニメ聖地プロジェクト」から「じげんの橋プロジェクト」へ
さて、本邦政府は観光立国を目指し、地域における観光関連組織の「DMO化」を推進している。
「DMO」について興味のある方は、この辺りで定義付けが為されているのでご覧いただきたいところだが、要は「既存の観光関連組織じゃ物足りない。もっと観光で経済を回していくところまで推進させる組織にしてくれよ」ということだろう。「地方創生」の一環としての意味合いもありそうだ。
茅野市観光協会も、DMO化のため発展的解消。DMO組織「ちの観光まちづくり推進機構」へと組織を進化させた…まではいいのだが、残念なことに「茅野市アニメ聖地プロジェクト」の業務はDMO新組織に引き継がれず。アニメ聖地としての取組は、宙に浮いてしまった。
これに対し、地域民・地域事業者及びファン有志らが新たに立ち上げた任意団体が、「じげんの橋プロジェクト」だ。これが実質的に「茅野市アニメ聖地プロジェクト」の後継組織となる。
一見行政に見捨てられたかのようにも見えるが、見方を変えれば、「茅野市」の枷が外れたことも意味する。旧組織はあくまで「茅野市」の枠内で活動せねばならなかったが、新組織では「茅野市」にこだわる必要がなく、より自由に活動が可能となった。
というわけでこの新団体は、諏訪地域のみならず、大町市(木崎湖)・小諸市など県内他聖地とも連携を模索するなど、県内全域を活動範囲と考えているようだ。
そしてこの「じげんの橋プロジェクト」が、前身の「茅野市アニメ聖地プロジェクト」時代からだが、おらが町にSDFイベントを、と誘致し続けていたようで…その成果が、今回蓼科のリゾートで開催される同人誌即売会「サンライズクリエイションin茅野」として結実するのである。
もしかしたら、行政的な縛りが無く、行動の自由度も増した結果「サンライズクリエイション」の茅野市(蓼科)への誘致がしやすくなった、という側面もあるのかもしれない。
まあ、任意団体・予算ゼロでやってる分、持続可能性が心配になってこないわけではないが…(主催個人の持ち出しが多い同人誌即売会、SDFのように続けられるとことは稀で、立ち上がったイベントの9割が2〜3年で絶えてるのを見てるので…)
物販売上の一部を会費に充てる等、財源の確保を考えたいところ。
大きい事業を為したい場合には、長野県の事業「地域発 元気づくり支援金」の助成を受ける(これはアニメ聖地関連でも、小諸・大町市木崎湖で先例あり)ことも視野に入れたい。
とりあえずは、今回のSDFの蓼科開催、茅野市におけるアニメ町おこし団体が、団体名が変わるという紆余曲折を経てもなお、しつこく誘致し続けた努力の結果である、という点は押さえておきたい。
- 3.交通不便な蓼科ならではの工夫
SDFは、交通不便な場所、いや公共交通機関が存在しない場所ですらも、構わず同人誌即売会を開催する無茶な団体だw
ただそういう時は、必ず送迎バスを仕立て対応している。広島県江田島市の砲台山山頂で開催された時も、最寄駅から3km以上離れた高知県宿毛市で開催された時も、そうだった。
今回の茅野・蓼科高原での開催は、バス路線こそ存在するものの本数も少ない。そこで会場「リゾートホテル蓼科」の助力を得て、茅野駅からの無料送迎バスを増発。新宿駅から会場直結のバスも、ホテルの関連会社(?)に有料で設定させるなど、工夫を凝らし足を確保に努めた。
SDFの地方開催ものは、前日に立食パーティー形式の「前夜祭」を開催することが多い。
前日から企画を設定することで、当地への滞在を促してより一層の経済効果を高めると共に、当地の郷土料理などを提供し、参加者の満足度を高める効果も見込める。
私も、茅野駅からリゾートホテル蓼科の送迎バスを利用して、前夜祭会場のホテルに足を運んだ。
ホテルより提供された料理は、ローストビーフなどのホテルメイドの定番美味料理に加え、タケノコや川魚の天ぷらなど郷土色の強い料理も提供された。どれもこれも、極めて美味い。
これがあるから私も、可能な限り前夜祭に足を運ぶよう努めているのだw

前夜祭冒頭では「じげんの橋プロジェクト」代表に加え、リゾートホテル蓼科の社長も挨拶。当地に足を運んでくれたことへの謝意を表明された。
前夜祭のプログラムとしては、いつもの『砲雷撃戦』前夜祭と、ほぼ一緒だろう。
『サンライズクリエイション』内での併催イベントに『砲雷撃戦』が入っていることから、『砲雷撃戦』前夜祭での恒例企画・大型艦建造リプレイ。次いで、少女フラクタルらによる艦これ・東方曲のライブ。
ただ、わざわざ蓼科に足を運ぼうとする連中は、遠征に長けたベテラン連中の酒飲みが多いw
…後半、自分も含めてだがお酒の飲み過ぎでヘロヘロになって、会場自体がだいぶ死んでた…というか泥酔寸前の参加者が続出していたような(汗)
- 4.じげんの橋フェスタとの併催形式で、SDF地方開催即売会の「必勝パターン」に
『砲雷撃戦』をはじめとするSDFの地方開催即売会においては、即売会会場そばに地域事業者による屋台を出店させ、参加者の舌と胃を徹底的に攻めることで、参加者の満足度を高める。
舞鶴・むつ市大湊・江田島で開催される『砲雷撃戦』の事例然り、このSDFの手法は、当ブログでも、当サークル刊行『コンテンツツーリズム取組事例集』でも、さんざん語りつくしている。
今回は、即売会会場横で、「じげんの橋プロジェクト」主催の物販イベント『じげんの橋フェスタ』を併催。地元茅野市の事業者が出店することにより、SDFの「必勝パターン」に持ち込んだ。
一番人気は、蓼科観光協会出店の蓼科牛プレミアム牛串。1本2000円と超高額ながら、限定20本が瞬殺。
また、蓼科牛を用いたホテルメイドのカレー、そして信州ミニそばも人気だった。特にミニそばは、ネギ・山菜・揚げ玉のトッピングがセルフサービスで盛り放題!山菜を、そばの倍以上の量に山盛りにする愚者が、後を絶たなかったw

この他、市内に縄文時代の遺跡があることに因んだ「縄文の笹寿司」や、「鱒重弁当」なども登場した。
難点を上げるとすれば、二点挙げられるだろう。
一つは、「酒のつまみ」に相当する出店が少なかったこと。どこの業者さんも、穀物・炭水化物系ばかりだ。
先行事例の舞鶴『砲雷撃戦』では、実は、サザエ・アワビなど捕れたての魚介類が一番人気だ。今回の蓼科も、牛串が一番人気。酒のつまみにもなりそうな、魚肉類の珍味が好まれる傾向にある。
出店業者も、SDF他即売会の先行事例を通じ、参加者のニーズを研究するマーケティングに努めていただければ、と願う次第である。
もう一つは…これはどうしようもないことなのだが…この立地だ。
送迎バスを用意するなど、最大限配慮していただいたが、それでも場所が不便な以上、車での来訪者が極めて多い。
そして会場では、地酒が大量に販売されているw
うわーこりゃ車組(の酒飲み)には地獄の展開だろこれ!!!w
(どこぞの東方オンリー主催のように、車で来ても「心行くまで会場でお酒を飲むため」と即売会後の宿を確保した豪の者もいるけど…)
後者はもうどうしようもないが、前者はまだ改良の余地があると思う。
次回以降の開催も考えているようなので、その時には出店内容にも工夫を凝らしていただきたいと思う。
…とここまで書いたところで、即売会レポートでありながら即売会の話がゼロ、ということに気づいたw
まあ、SDFのこの手の即売会は、即売会本体をレポートしてもあんま面白くないべ?
(一応簡単に書くと、50サークル弱で半分が艦これ『砲雷撃戦』組、来場者は300〜400人ぐらいといったところ?)
どんな料理が出て、どんなお酒が出たか。あと、主催氏が酔っぱらう様子とか。そこを描くのが、SDF即売会レポートの、あるべき姿と言えるだろうw