世にも不思議な同人誌即売会に、また一つ出逢ってしまった…
というか、STRIKE HOLE花羅が、「限界同人誌即売会」を追い求める「クソ即売会ハンター」である以上、当然の帰結というべきか。
いや「出逢ってしまった」ではなく「出逢いに向かってる」というべきか。

久々のブログ更新第1弾は、香川県観音寺市のホテル『ワカマツヤ』で、「全館貸切」にて開催された同人誌即売会についてお話ししたい。

【目次】
1.『ワカマツヤ』とは
2.「UPFGうどんツアー」本を刊行
3.旅館貸切の同人誌即売会
  • 1.『ワカマツヤ』とは


初見の方向けに、「ワカマツヤ」について簡単にお話ししたい。
歴史は古く、昭和の相当早い時期は「若松家」という旅館だったらしい。
確か現在の店主(番頭)は「三代目」だったと聞いている。

1990年代に新築改装。多目的室や洋室・ロビー・食事処も備えたホテルとなり、これが現在の「ワカマツヤ」である。
観音寺市街地・下町のロケーション。駅から徒歩10分程度。四国霊場の67・68番札所「神恵院・観音寺」へも徒歩圏内。お遍路さんや学生合宿などで需要の多いホテルだ。

転機となったのは2014年以降放映された、アニメ「結城友奈は勇者である(ゆゆゆ)」シリーズ。
2016年以降、観音寺市も作品を用いての「町おこし」に取り組む中、「ワカマツヤ」は、聖地巡礼で観音寺に立ち寄るファン達と、無駄に仲良くなったw

元々観音寺市では、観音寺開催の同人誌即売会『勇者部満開』で展示された「ゆゆゆ」等身大パネル(ファンメイド・非公式)が展示されていた時期もあったが、公式ファンパネルの登場により非公式モノの処遇が課題に。これが「ワカマツヤ」に引き取られ、陳列されている段階でお察しいただきたいw
「ワカマツヤ」の宿帳には、【Twitterネーム】を書き込む欄がある。ここでも、お察しいただきたい。

で、21年5月30日は「ワカマツヤ」が現在のホテル形式での営業を始めてから25年。
その日は、日曜日で「即売会日和」である。
「ワカマツヤ」と仲良くなったこの界隈の方々が、じゃあ創業25周年を記念して即売会でもやりましょうか。そういう意味不明な発想の下、「ワカマツヤ」全館貸切の同人誌即売会が登場した。


  • 2.筆者は「UPFGうどんツアー」本を刊行


UPFGという、同人関係者の連合体的組織が、世の中に存在する。筆者も、東方Project界隈に生息してた頃に、彼らとのご縁が得られた。
彼らは一時期、年1回程度香川に集い、貸切バス利用・数十人規模で県内のうどん屋を巡り食べまくる。いわゆる「うどんツアー」を実行していた。
2013年1月実施のツアーに筆者も参加したが、早朝に三豊市のうどんを食べに行くスケジュールが入っており、その近隣で宿を取らねばならない。そこで選定された宿が、隣市・観音寺市の「ワカマツヤ」であったw

『結城友奈は勇者である』放映1年半前のことであった。

筆者はその頃から「ワカマツヤ」とのご縁があり、しばらく忘れかけていたものの、『結城友奈は勇者である』に染まるとともに、「ワカマツヤ」とのご縁が復活した。そんな構図である。

今回の同人誌即売会『若松家大創業祭』では、サークル参加のレギュレーションは「ワカマツヤや観音寺市にちなんだ作品」とのこと。
サークルの大半は「ゆゆゆ」聖地としての「ワカマツヤ」、という文脈からの本になるだろう。
ならば筆者は、「うどんツアー」という切り口で「ワカマツヤ」を語れば、独自性も発揮できるはず。
そう考えて、ワカマツヤ貸切の同人誌即売会にて、『ワカマツヤ貸切うどんツアー』の本を出すことにしたw

wakamatsuya_book


※余談だが、UPFGうどんツアーの参加者には、東方オンリー主催が多い。10人ランダムで東方オンリー主催を捕まえたとすると、うち3〜4人ぐらいはUPFG関係者で、うち2〜3人ぐらいはワカマツヤ宿泊経験者であるw


  • 3.旅館貸切の同人誌即売会


「ワカマツヤ」は、建物前に来場者向けの駐車場が用意されているが、この日は「ワカマツヤ」での車訪問は厳禁。近隣の無料駐車場等を利用するよう、呼びかけられた。
駐車場が、即売会開場前の待機列や、本部スペースに充てられるためだ。

開場前の待機列は、20〜30人ぐらいだろうか。
テントをこさえた「本部」スペースでは、パンフレットや記念グッズ(番頭さんステッカーなど)が頒布されていた。
本部スペースでは、番頭さんの「サイン会」も開催され、パンフレットにサインをする番頭さんと、サイン待ちの長蛇の列、という意味不明な光景も登場する。

フロントにある等身大パネルは別の場所に避難。
代わりに、「ゆゆゆ」ファンに好意的な地元事業者や、『勇者部満開』主催・SDF前川氏からのフラワーが陳列されていた。

wakamatsuya_front



なお、真ん中のポスターの女の子は、この即売会と『ワカマツヤ』のイメージキャラ(オリキャラ)で「神宮寺かのこ」というらしいw

筆者は2階の大広間に向かう。
大広間は、畳を入れれば和宴会場や合宿団体向けの寝室としても利用できるが(前述うどんツアーでは何十人単位で人が詰め込まれた)、今回は畳を撤去し洋宴会場に。
ここにホテル備品の椅子・テーブルを入れ、普段の即売会と同じ雰囲気の配置に。20サークル程度を収容した。

3階は、色彩工学に基づくカラーリング豊かなシングルルームが並ぶ客室フロアだが、ここにも参加サークルが配置されたw
SDFが昔開催した同人誌即売会の「愚行」をヒントにしているが、観音寺で連泊する予定の方々を、自分の泊まる部屋に配置するという「部屋配置」の展開である…
部屋配置のサークルは、自分の部屋の入口がサークルなので、絶対に寝坊しない、最強の参加形態と言えるだろうw
ワカマツヤ番頭さんとも仲の良い、某古寺の住職自らが、誘導スタッフをやっていた。

旅館で開催された同人誌即売会は過去に多々あるが、旅館を貸し切った即売会となると、おそらく本邦初だろうw
その形態の異質さには驚くが、ふたを開けてみれば(部屋配置という特殊性を除けば)洋宴会場での即売会であり、意外に「普通」の即売会だったかもしれない。

ただ、今回は「ゆゆゆ」のオンリーではない。参加者のほとんどが「ゆゆゆ」ファンだから実質ゆゆゆオンリーみたいなもんだがw
「ワカマツヤ関連」というレギュレーションで、それに乗っかるサークルが20以上集う。別に「ゆゆゆ」の同人誌出しても構わないが、サークルの大半はなるべく「ワカマツヤ」に近づけた本を出してくる。
「ワカマツヤ」が、どれだけファンに愛されているか。それを認識できた即売会だったと言えよう。