岩手県もここ数年、即売会は減少傾向。
コロナ禍がそれに輪をかけ、「即売会空白県」化も心配になるほどだったが、それでもコロナ以後、小さいながらも即売会開催の動きが息づいているのではないか?とも感じる。
秋田も青森も即売会復活への動きがイマイチ。北東北3県で、岩手県は、唯一「即売会」の動きが見られる県でもある。今後の動きを応援し、見守り続けていきたい。

というわけで、コロナ禍真っただ中の2021年8月に、岩手県花巻市にて開催された同人誌即売会『はなけっと』についてレポートしたい。

【目次】
1.抽選で落選!一般で参加
2.『はなけっと』の歴史
3.コアーキングスペースが会場
  • 1.抽選で落選!一般で参加


筆者は「STRIKE HOLE」としてサークル参加を申し込んだが、掲載されたサークルリストにサークル名が無い…
主催に問い合わせたところ、「落選」とのこと。

当落の基準は不明瞭だが、県外サークルに落選が出ていたようなので、恐らく県内参加者を優先させたのではないかと思われる。
仮にそうだとしても、当時はコロナ禍。「緊急事態宣言」も継続しており、県外からのサークル参加者が歓迎されないのは自明の理。県外サークルから落選させるのは、自然な選択と言えるだろう。

というか、逆に「落選」を出すほどサークルが来ている。
その事実に着目したいものである。

というわけで筆者は、一般参加に切り替え。
飛行機で秋田に飛んで、横手市増田町の「まんが美術館」を見学。
横手焼きそばを頬張って、JRで岩手に移動。盛岡市内に投宿し、翌日の参加に備える。


  • 2.『はなけっと』の歴史


初回の『はなけっと』は、花巻市交流会館にて、2017年秋に開催。
2018年夏には、市内「なはんプラザ」にて、第2回が開催された。
その後、しばらく動きが止まっているうちにコロナに突入するも、参加者から次回開催を求める声が寄せられたこともあり、その期待に応えようとオンライン即売会「エアはなけっと」が、2020年8月に開催された。
当時流行の「オンライン即売会」だが、反応は結構良かったようで、これが『はなけっと』の継続に、大きな力となっていると思う。
今回のレポートは21年8月開催のものだが、23年も6月に『はなけっと』開催が予定されている。地道に歩みを続ける、『はなけっと』の今後にも期待を寄せたい。


  • 3.コアーキングスペースが会場


今回(21年8月)の会場は、「co-ba花巻」。
JR花巻駅から徒歩10分弱で、アクセス的には決して悪くはない。
どんなとこだろ?と思い会場にたどり着くが、会場は普通の雑居ビル

「ふえ?ここでやるの?」

少し意外な会場選定に驚くも、とりあえず中に入る。

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エレベーターの無い雑居ビルの3階が会場。階段とうんしょうんしょと上がり、即売会会場へ。
普段はコアーキングスペースとして運営している「co-ba花巻」だが、これを全フロア借り切っての対応。椅子机はコアーキングスペースの備品をそのまま転用できる。案外、コアーキングスペースでの開催は(価格面で折り合いが付けば)即売会会場として理にかなった起用かもしれない。

サークル数は直接参加15サークルが限度の広さ。
コロナ禍中の開催ということで、規模を絞ったか。その代わり、委託サークルを30近く受け入れている。
うーむ、筆者のサークルも、委託で参加すべきだったかな…そっちだったら受け入れてくれたかも?

ざっと一通り見た感じ、普通の同人誌即売会な印象。
とは言え、当時の即売会は、小規模であっても開催実績を積み重ねることが大切。コロナ禍で即売会を危険視する声も多かった以上、クラスターが発生せず無事開催したという実績を積み重ね、世間の信頼を勝ち得るしかなかった。
この即売会も、クラスターを発生させずに無事終えたので、そこが意義深かったと思う。
だからこそ、今年(2023年)6月の開催にも繋げられたのである。