2021年は「緊急事態宣言」が長期化。
コミケの開催も目途が付かず、オリンピックも無観客開催。
相変わらず、即売会開催が難しい、明るい材料に乏しい時期だった。

そんな中、8月14日に開催された『はたけっとSP』は、都内の有力即売会主催・ぷにけっと準備会が、大規模オールジャンル即売会「不在」の穴を埋めるべく開催してくれた即売会であった。
元々、ぷにけっと準備会にとって慣れた会場の「大田区産業プラザPiO」にて開催が予定されてはいたものの、PIOが「ワクチン集団接種会場」として接収され、契約が解除されることに。
東日本大震災の時もそうだったが、公共の施設はこういう有事の際、契約解除権を行政側が有する。行政側の立場が強く、即売会が公共施設を利用する上での「弱点」ともなる…

結局、東京流通センター(TRC)に会場を移し開催されることになった。

残念ながらサークル数は100ちょっと。
普段なら数百は入る会場ゆえ、全サークル壁配置で対応できる展開。
一般参加者の数も、極めて低調だった。

これは主催が悪いというわけではない。
当時の世相が、まだ即売会への参加を躊躇っていたがゆえの低調さと言える。
筆者としては、まだ「緊急事態宣言」が続いている中、勇気を出して即売会の開催を決意いただけたことに、心からの感謝を申し上げたいとすら思う。
特に、PiOとの契約が解除された中でも、新しい会場を捜して開催に漕ぎつけ、サークル参加者に頒布の機会を提供してくれたのだから、主催の熱意には感謝しかない。

こういう各即売会が「何とか即売会を開こう」と努力し、開催すればしたで感染症予防に万全を尽くし、クラスターを出さずに終える。
その積み重ねが、その後のコミケ開催に道を開く。
コミケの開催が、別の即売会に開催にも道を開く。

難しい時世においても、即売会の開催を模索し続けてくれた。
その行動がもたらしたその先の結果に思いを馳せ、その行動に、改めて敬意を表したい。