なかなか即売会に参加できない日々が続く。
仕事が入りまくって、サークル参加を入れることも厳しい。
たまたま予定が空けば、その隙に一般参加で予定を無理やりねじ込むぐらいしかできない。

11月下旬に5日間のまとまった休みをいただくことに成功。
筆者は、5連休を利用し、埼玉の実家に帰省した。
そして、5連休の中の2日目、11月20日(日曜日)の予定が空いていることに気づく。

そして、歌声合成ソフトウェアオンリー『声音の宴』が、11月20日に「けいはんな」学研都市で開催とのこと。
実はこの催事の前身的な存在とも言える(?)ボカロオンリーが2021年に開催。「けいはんな」学研都市での開催ということで注目しており、2021年7月開催にあたって遠征予定を立てていたが、コロナ禍で11月に順延。11月は他の予定と被り、参加できずに終わった。
その後継的存在の催事が、この『声音の宴』だ。

うーん。東京からちょい足を伸ばせば京都だね。
北東北の在勤地戻るのに比べれば、近い近いw

あと、会場「けいはんなオープンイノベーションセンター」のある京都府精華町は、「京町セイカ」なる萌えキャラを売り出しての町おこしにも熱心。
コンテンツツーリズムの視察・研究にもなるかな?という期待も、筆者の精華入りを後押しした。


【目次】
1.『声音の宴』とは
2.精華町を挙げてのお祭りに連動
3.「サブカルフェス」との合同開催で一大規模に
  • 1.『声音の宴』とは


まず『声音の宴』の、前進的存在から触れたい。
2021年11月(当初7月予定も延期)、精華町・けいはんなオープンイノベーションセンターにて、ボカロ・結月ゆかり×IAオンリー『ゆかいあ感謝祭』と、ボカロ・琴葉姉妹オンリー『コトノハ―ズフェスタ』が開催された。
より正確に申し上げると、京町セイカ等萌えキャラを売り出したサブカルチャーイベント『SEIKAサブカルフェスタ2021』が、当地で開催。その中の「同人誌即売会スペース」にて、上記各イベントが開催されている。

『声音の宴』は、2022年7月に開催を決定。
前年に開催された催事とはあくまで別物ではあるが、音声合成ソフトオンリーというコンセプトは、前年ボカロオンリーとの系譜を引いている。
そして前年も開催された『SEIKAサブカルフェスタ2021』との同時開催ということは、どうやら事前に決定済みの模様。





こういった経緯を鑑み、『声音の宴』は、2021年けいはんな開催催事の、事実上の後継イベントとして捉えるのが「妥当」と言えよう。

なお、本年7月には、ポートメッセ名古屋での開催が予定されており、新しい展開にも挑んでいる。


  • 2.精華町を挙げてのお祭りに連動


さてこの日の精華町は、町の各所で町まつり「せいか祭り」が開催されていた。
地元DMO法人が主催するも、特設サイトは近畿日本ツーリストのドメイン。近ツーも、この催事にいっちょ噛みしている模様。観光庁交付金「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業」を活用した催事のようだ。

けいはんな地区へは、近鉄祝園駅からバスで約15分。
観光庁から予算が付いただけあって、無料送迎バスが頻繁に運行してくれて、大変ありがたいw

メイン会場の一つ・けいはんな記念公園では、近隣市町村や地元事業者が出店。JAの炊き立てごはん無料提供の列に群がり1食浮かすなど、はしたない形でお祭りを楽しんだw

『声音の宴』『SEIKAサブカルフェスタ』の会場「けいはんなオープンイノベーションセンター」も、「せいか祭り」のメイン会場という位置づけ。
「せいか祭り」特設サイトには、『SEIKAサブカルフェスタ』も同時開催の旨記されている。
何故か『声音の宴』には触れられていないが、『声音の宴』も『SEIKAサブカルフェスタ』と「同時開催」という位置づけである以上、「せいか祭り」との連動が認められよう。

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  • 3.「サブカルフェス」との合同開催で一大規模に


少し不思議な配置なので、説明が難しいのだが…
「SEIKAサブカルフェスタ」さんの、この配置図をお示ししながらお話しする。

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「けいはんなオープンイノベーションセンター」は2階に出入り口がある。
会場は、シアター・ホールのある部屋なので、そこに向かうが…

まず、シアターの下の「受付」に入る。
そして、両脇にサブカルフェスタ出店ブースを眺め、通り抜けた先の「ホール」が、『声音の宴』会場となる。
つまり「SEIKAサブカルフェス」の会場入り口から入り、その奥に『声音の宴』会場がある、という構図だ。

『声音の宴』自体は20サークル程度の規模だが、その前に『SEIKAサブカルフェス』の出展者20サークルも待ち構えているので、自分の中では、両者合わせて40サークル規模、という感覚に。
なお初動の待機列は、数十人規模とカウントしたが、開場直前にはもう少し増えてたので、100近くには膨れ上がったと思う。

サークルのジャンルを見ると、前年催事の系譜を引き継いでか、ボカロ系のサークルが大半。
ただ、精華町開催ということもあり、京町セイカのサークルも数サークル確認した。
京町セイカに関しては、催事後半でステージイベントもあるらしく、ステージも準備されていた。

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筆者はこの後、奥吉野観光(+温泉むすめ探訪)のため早々に退いたが、ボカロ等音声合成キャラの二次創作は、コロナ禍を乗り超えてなお熱気充分。熱量の高い即売会に出逢えた、という感想を抱いた。