昨今のIT技術進化に伴い、AIにイラストを描かせる芸当ができるようになった。
AIイラストは、ラーニングさせる元イラストの存在があり、著作権に抵触する可能性も否定はできない。今後も議論が必要だろうし、取扱は慎重を期すべきだとは思う。
ただ趣味活動として描く分には、新しい表現の手法であり、むやみに否定する必要もないと思う。

なお個人的には、AIイラストって同じような絵柄なので、正直飽きてきてるってのはありますw
たぶんAI技術の進展とともに、絵柄も多彩になるだろうから、そこは時間が解決してくれるかも?

で、筆者が拠点としている愛知県で、AIの同人誌即売会が開催されると聞いた。
愛知県での即売会開催は、名古屋市内が相場だが、今回は会場が名古屋近郊の「東海市」とのこと。
なぜわざわざ東海市…筆者は、「限界即売会」の香りをかぎ取り、愛知県東海市に急行したw

【目次】
1.クラファンで資金を調達して開催
2.会場は駅前広場
3.東海市は「五等分の花嫁」聖地
  • 1.クラファンで資金を調達して開催


注目すべきは、クラウドファンディングで開催資金を調達するという試み。
過去、サークル参加申込はクラウドファンディングへの出資が条件、出資のリターンとしてサークル参加権を付与、というイベントもあったが、クラウドファンディングを利用した同人誌即売会は、それ以来であろうか。
今回はもっとシンプル。開催に要する費用を出資してもらう、という形態。

クラウドファンディングのプラットフォーム「モーション・ギャラリー」のサービスを利用。
開催に必要な費用を20万円と見積り、24万8000円の出資を得、開催に漕ぎつけた。
もちろんクラウドファンディングである以上、この金額全額を主催が自由に使えるわけでもない。出資者へのリターンにも費用が掛かるし、「モーション・ギャラリー」に場所代を払わなければならない。そこら辺の費用は、出展者からの参加費用や物販等、他の部分で賄うことになると思う。

クラファンサイトの方に、主催者の思いが綴られている。
以前AI関連の催事があったが、距離が遠く断念した。
東海地方で同じような催事ができないか?ということで開催を決意されたようだ。

即売会の世界は歴史が古い分、どうしても昔ながらの考え方に凝り固まる。
私自身もそうだが、即売会開くなら開催資金ぐらいてめーで前もって用意しろ、という考え方になってしまう。クラウドファンディング、同人の世界に長くつかった人間には思い浮かばない方法だ。

ということで、クラウンドファンディングという手法は、同人誌即売会ではなじみ薄いのだが。
でも若い世代は柔軟だから、我々とは異なり、難なく順応する。若い世代の発想の大切さを痛感した。


  • 2.会場は駅前広場


会場は、名古屋鉄道太田川駅・駅前の大屋根広場と、東海市芸術劇場様のギャラリーを利用とのこと。
調べてみると、東海市芸術劇場の建物は、駅前広場に隣接している。
太田川駅なら、名古屋から名鉄特急or急行で約10〜15分なので、アクセス的にも至便だ。

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太田川駅を降りると、AIイラストを掲げたパネルが、大量に飛び込む。
うお、マジで駅前で堂々開催しちょるwしゅごいw
雨対策にテントを張って、その下に机椅子を配置する展開だ。
(実際は雨が降らず晴天だったので、開催に支障をもたらさず済んで良かったと思う)
7サークル配置され、それを囲むようにイラストパネルが置かれている。

この催事は、サークル出展もできるが、1枚絵での参加も可能
イラストのみ参加の方は、データを主催側に送り、これは主催側でプリントアウトしたのだろう。プリントアウトしたものを、パネルに掲げて展示している。イラスト点数は数十点あり物量も豊富。てかこれプリントアウトするの無茶苦茶手間かかってんじゃね…

筆者も全サークル回り、AIイラスト本を購入。
各サークル頒布物は異なるが、イラスト本やポストカードが多かった印象。

なお当初うたわれていたもう一つの会場「東海市芸術劇場」にも行ってみたが、ここはもぬけの殻。
おそらく、サークル数も7サークルということもあり、全量駅前広場に持ってきたのだろう。


  • 3.東海市は「五等分の花嫁」聖地


東海市は『五等分の花嫁』舞台であり、太田川駅周辺には同作品の「聖地」が多数存在する。
コンテンツツーリズム(アニメ聖地町おこし)の研究をライフワークとしている自分にとって、そっち方面でも気になるところ。
即売会会場隣・芸術劇場の1回に、東海市観光協会の事務所があったので訪問。五等分の花嫁関連の資料は無いか?と聞いてみたが、聖地巡礼マップは1〜2年前に配り終わったとのこと。
今回は残念ながら収穫なしだが、アニメ3期の放映が終わったばかりだし、JR東海がコラボに気合を入れてる。これからの展開に期待したい。

ただ、太田川駅前の商業施設内の本屋は中々すごかったw
うん、流石聖地の本屋といったところか。
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